随筆2 2014年度「馬の歯」②
【(ex)と〈r〉の読み方まとめ】
問いという〈光の明るさ〉は〈ずぶり〉と日常に入り込む

 「本試験の文系第4問」2014年度の解決編です。添付したPDFですぐに構造把握できる難易度であるぶん「記述」作業を遂行するまでの戦略の質が争点となる出題となっています。

 謎解き自体が多少手間なので、本題にさっそく入りますが、この演習課題の2014年度は、4つの設問の傍線部のすべてに〈象徴表現〉があるのに皆さんも気がついたかと思います。

 複数のexをどう扱うかによって、根本的欠陥のある意味段落的把握の上を行く構造読解はできる。しかしながら、この課題文にも言及されているとおり、「言葉による問いとは〈遠くへ届く光〉」なのです。傍線部文脈が、その向き合う話題に対して、レトリックによって何処まで先を見据えた主張をしているかを、解答に加味していかねばならない。

 昨年度の文理共通第1問で〈はざま〉の〈福音〉に泣かされた受験生も多いと思いますので、理科を受験する人もこのへんで「傍線部に〈r〉が出たときの解き方」をやっておいたほうがいいかもしれません。exの読み方のおさらいもしていますので、記事だけでも読んでおくことをおすすめします。

 
2014年度第4問 蜂飼 耳「馬の歯」:
 ・〈r〉を説明するということ
 ・ 中間表現としての〈r〉と指示対象としての(ex)

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