関連する投稿
複数の論拠の整序を行う理由
③ロジカルシンキング 複数の論拠の整序を行う理由 これは論理的読解力そのものの議論になるので、ロジカルシンキングに関する他の項目記事と比べれば、比較的簡単なTips的記事にならざるを得ないと思います。解くなかで感じてもらいたい、論拠の単純化...【プチ解説】二〇二一年度第1問 松嶋 健『ケアと共同性』
どうとでも取れる「ではなく」の向こうに潜む前提条件たちこの記事では、今年度の本試験第一問の解説を簡潔に行います。 NYG33期の皆さん、32期既卒生の皆さん、今年はほとんどお役に立てずすみません。MHの受験生の皆さんには今年もご縁がなく残念でしたが、国語研究室にいますので、何なりと声をかけてくだ...2009年度第1問 原 研哉『白』③
放棄された結論――勘所は中盤にあり【ロジカルシンキングのお題としての「批評」】 ロジカルシンキングの批評対象としての掌編、それが『白』の立ち位置かと思います。一言で言えば、この文章は体よく結論をとりまとめただけの悪文で、筆者によってまとめきれなかった中盤の論理:世阿弥の芸術観〝...大阪大学的構造把握の要約問題
①記述の書き方 大阪大学的構造把握の要約問題 ※【関連記事】は、本文を読んだあとで参照してください。 百五十字程度の本文要約(もしくは本文主旨のまとめ)や、大きなワクで三行程度(≒京大の四行程度)の説明問題もある大阪大学は、「京都大学的4...東大現代文戦略共有チーム 2021年度のご挨拶
新年度を迎え、二〇二二年度入試に向けた準備が始まったところかと思います。武富 諭と申します。この記事では、このブログの趣旨と簡単な自己紹介をさせてもらおうと思います。 このブログは、半会員制・非営利で運営している上位国立大学二次入試の現代...2009年度第1問 原 研哉『白』②
【論拠の構成の総括】テーマに関わる論理展開の分岐【ロジカルシンキングのお題としての「批評」】 きわめて「現代文」的に〝テーマ学習〟の題材の面からこの年度を読み解くとするなら、「個々人の人生賭けた一発勝負vs集団による常時アップデート」という、知的財産の成立プロセスの対立についての〝批評行為〟...