関連する投稿
【実践問題】2019年度お茶女『現代思想講義』④公開採点(後編)
ディスりで混乱しているかぎり、君は筆者の論理展開を批判できないお茶大の解決編(問5、問6)です。 この文章、〈スマホ持ってる人に公衆電話を使わせまいと意地悪してドヤ顔しているような滑稽さ〉があります。居心地が悪いのは読者が読めていないからではないくて、筆者の論の建て付けが悪いから。四の五の言ってる筆者の...【プチ解説】2017年度第1問『芸術家たちの精神史一日本近代化を巡る哲学一』
何だこれ…チート技総動員の文章
PBL系として解く順序を最終確認しよう受験直前の最終回です。過去問の中でも最大手数で解くことになると思われる、2017年度第1問 伊藤徹『芸術家たちの精神史』で、これまでのチート技の総ざらいと、解くべき順序およびかけるべき手間と時間の最終調整をどうぞよろしくお願いします。 ...【プチ解説】二〇二一年度第4問 夏目漱石『子規の画』
十年後の現在地から照らす「無条件」の論拠この記事では、今年度の本試験・文科第四問の解説を簡潔に行います。毎年のように災害が続いたので、頃合い的にも厳粛な死・生命を取り扱う文章が出題される可能性は高い、と個別添削でお話をしていたところでした。 夏目漱石だったのは意想外ではありまし...【お便りコーナー】京大阪大の入試問題についての解き方対策あれこれ②
(今年はどんなテーマが出るだろうか)いただいた相談の続きです。 阪大の出題テーマについては、前の記事に述べたような「論拠の迷路、論文解析型の文章が出る」ということで十分だと思います。正直いって阪大のテーマは内容自体が難しいので、これまでの教材の復習で難解だったテーマを可能なかぎ...【プチ解説】2013年度第1問『ランボーの詩の翻訳について』
2013年度東京大学第1問 湯浅博雄『ランボーの詩の翻訳について』に関連して、この6月考査前の学習を通じてしっかり仕上げてもらいたいことについてコメントしておきたいと思います。 2013年度第1問『ランボーの詩の翻訳について』」: 〈 ☆☆ここ...【プチ演習】2008年度『反歴史論』②(問1、3解答編)「先生、僕の〈微粒子〉みたいな人生は〈重さ〉に含まれますか?」
2008年度『反歴史論』の設問解説(問1、3)です。表題はお分かりだと思いますが、本文中のレトリックの話です。 「頑張り」まで本当に〝微粒子程度〟じゃダメですけど、実際の出題内容におけるこの判定には、本文中の論拠(前提条件や包含関係)の存在を...