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2011年度第1問「風景の中の環境哲学」②
【PBL系に複数の〈r〉の解き方】第二回東大オープンの直前ですね。二〇一六年度随筆『馬の歯』の解説記事に色分けをしながらさんざん推敲に苦しんだあとになって、複数の〈r〉を処理する単純な方法を思いつきました。いつも授業では黒板を書く過程でうやむやに教えていた「初見での〈r〉の実戦...2010年度第1問 阪本俊生『ポスト・プライバシー』①
論理の渋滞、赤信号を前に文明人が読むべきところリクエストいただきました。〝前半難解、後半は07年度『読書について』と同様な感じ〟の、2010年度『ポスト・プライバシー』を予定から繰り上げて取り上げます。添付PDFを参照してもらえば分かりますが、「手順さえ間違えなければ」すぐに解けます。 ...随筆2 【プチ解説】2014年度「馬の歯」① 漠然とした引用 exの囲み方に慣れる
「本試験の文系第4問」(随筆)の対策です。 令和になって初めての出題で、第1問には最近の傾向であるロジカルシンキング系の出題がなされる可能性が高まっているぶん、かえって文系第4問は一見すると曖昧もしくは一見非論理的な文章が出題される可能性があ...読者と共有された課題設定・問題意識の確認のしかた
③ロジカルシンキング 読者と共有された課題設定・問題意識の確認のしかた ロジカルシンキング・アクティブラーニング・クリティカルシンキング・課題解決学習などの呼び名で、大学構造改革後に盛んに扱われるようになった、日本語の枠に囚われない〝問題事...【プチプチ演習】2005年度第1問 三木清『哲学入門』
PISAショックとアクティブラーニングの萌芽
難渋な文章ではディスりや論拠を大きく捉えるリクエストありがとうございます。文章自体の難解さが印象的な00年代の文章から、2005年度三木清『哲学入門』をかんたんに演習しておきましょう。 ※昨年度の再編集でお届けするため、本文の下処理の順番が異なっていることがあります。最適な処理の順序...【プチ演習】2008年度『反歴史論』②(問1、3解答編)「先生、僕の〈微粒子〉みたいな人生は〈重さ〉に含まれますか?」
2008年度『反歴史論』の設問解説(問1、3)です。表題はお分かりだと思いますが、本文中のレトリックの話です。 「頑張り」まで本当に〝微粒子程度〟じゃダメですけど、実際の出題内容におけるこの判定には、本文中の論拠(前提条件や包含関係)の存在を...