2020年12月1日 ataketomi(管理人) 2009年度第1問 原 研哉『白』③放棄された結論――勘所は中盤にあり【ロジカルシンキングのお題としての「批評」】 ロジカルシンキングの批評対象としての掌編、それが『白』の立ち位置かと思います。一言で言えば、この文章は体よく結論をとりまとめただけの悪文で、筆者によってまとめきれなかった中盤の論理:世阿弥の芸術観〝...
2019年11月12日 ataketomi(管理人) 続演習2 2007年度「読書について」①ゲームチェンジャーの登場をどう書くか 最終年度のセンター試験への対策が必要な時期に入ってきましたね。現代文では問6を先に読む、選択肢は肢の末尾から消去法、本文にない限定をする論理的によじれた偽選択肢に注意、推定無傷の原則(記述作業と対照的に、exの前後に多少でもある情報は広い目で有...
2020年2月19日 ataketomi(管理人) 【プチ解説】2017年度第1問『芸術家たちの精神史一日本近代化を巡る哲学一』何だこれ…チート技総動員の文章PBL系として解く順序を最終確認しよう 受験直前の最終回です。過去問の中でも最大手数で解くことになると思われる、2017年度第1問 伊藤徹『芸術家たちの精神史』で、これまでのチート技の総ざらいと、解くべき順序およびかけるべき手間と時間の最終調整をどうぞよろしくお願いします。 ...
2021年1月25日 ataketomi(管理人) それでも残る比喩表現の問題 ③ロジカルシンキング それでも残る比喩表現の問題 いまだ悩んでいる部分なので、本試験前のアドバイスとして大したことは書けませんけど、見極めを問われているものとして、「論理は比喩を超越できるのか」という問いかけがあると思います。 結論から言...
2020年1月20日 ataketomi(管理人) 【実践問題】2019年度お茶女『現代思想講義』②〝自由記述〟長文記述が複数ある大問にひそむ〝大人の事情〟 昨年度、お茶の水女子大の解説(解き方の概要)です。 〝自分の言葉で書けているか〟という言葉の意味をそのまま受け取って合格する受験生はいないと思いますけど、大学が公開する解答指針を本文と照らし合わせ、要求される分析の水準をきちんと見極めておきま...
2020年2月13日 ataketomi(管理人) 【公開採点】2015年度第1問『老いと介護の倫理学』論拠整序と同時に〈r〉の言及2箇所から抽出する難しさ 今回は2015年度のポイント、問5(百二十字記述)だけを扱います。【プチ解説】で述べたように、問5の理解が問1、問2に関わりますので、ここが分かんない答案は得点率50%を超えることができません。一人でも多くのひとが受かるために、このハードルは超...