おそらく今学期に理系も授業でやっているであろう2012年第1問「
「2012年第1問『意識は実在しない』」:
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【解説PDF】2012年度 東京大学第1問 河野哲也「意識は実在しない」
さて、多くの学校さんでは「科学技術文明批判」と雑に括りますが、
東大の先生が前期教養学部に入る前の皆さんに現代文で求めているものは、論文を読み、議論の流れをたどっていく言語の力や論理力であって、現社や倫理の専門知識ではありません。知識は本人がきちんと蓄えて築き上げていけば良いものであり、入学の段階でその専門性があるに越したことはないのですが、高校までに先生達によってお仕着せられたまま圧縮され間引かれ絡みついたままの知識では、かえって大学で「先生や先輩とともに学ぶ」ことの邪魔になることが多くあります。
だから筆者がどう話を進めているかに注意して、
私がこれからできることは限られていますが、論理展開に冷静な分析力を発揮するためのテクニックは、すでに君たちと一緒に学習済みです。本試験の水準の難解さを乗り越える練習を、もう少しタケトミに付き合って積んでくれたら、ここで述べている「記述解答の本文に対する忠実さ」を得点できる水準でマスターすることができます。がんばりましょう。
【ポイント】
・典型的な「disり構文は2度来る、3度来る」の形式です。
1段落へのdisり補足
(2段落=3段落後半(発想、
‖
12段落へのdisり補足
(13段落後半+14段落) ※
‖
17段落へのdisり補足
(18、19段落) ※
・ただし、そこに本試験特有の理屈っぽさがしっかりあるので、論拠
・disり再来までの間(4〜12段落※
2000年度以降現行の理系は大問3つ、文系大問4つの設問難易度の構成では、「のだ・なのだ」と「コ系指示語」による教科書的な説明の文体は時間を掛ける価値の少ない「序の口、易しい部分」の扱いとなっており、ためらわずどんどん読むようにしてください。
・レトリック:10段落の極論(R1〈
【設問のグルーピング】
・問1、4、5が〈物心二元論=R2(個性ある自然・生態系を、栄養=手段や資源に還元)
・問2、3がレトリックの問題で、
この文章はなるべく丁寧に演習してもらいたいです。現状のみなさんの水準でいくと、
(この教材を1、2月にやろうかとも思ったのですが、
この年度は、動画収録しても良い教材ですし、今後時間が取れるところで丁寧に書く練習の機会を取ってもよい設問としての素性の良さも持っていますが、
【解説PDF】2012年度 東京大学第1問 河野哲也「意識は実在しない」
最初に述べた「本文の論理の筋道に即した記述」という点では、予備校が速報として出している120字記述解答はかなりの割合で本文の論理構成から逸脱した「勝手な」解答になってしまっていますので、PDFのシートをよく確認して〝意味の『実用・実利的な抽出・搾取』で満足しない〟〝この本文の『個性・特殊性』を無視しない〟ような記述説明を目指してください。まさに本文の中で、筆者の河野さんが述べている内容ですが、このあたりの繊細な読み取りは、実に上手く出来てきている人が多く出ているのを私は確認しています。
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