今回は2015年度のポイント、問5(百二十字記述)だけを扱います。【プチ解説】で述べたように、問5の理解が問1、問2に関わりますので、ここが分かんない答案は得点率50%を超えることができません。一人でも多くのひとが受かるために、このハードルは超えてほしいと願っています。
解説の告知もまだのところで、いち早く答案を送っていただきました。4年前の水準で行けばまさに〝完成水準〟なのですけど、ディスり文脈の読解戦略が整った現在となっては、出題している大学の先生の目論見が透けて見えてしまいますので、もう少し粘ってもらいたいところです。
業者解答と併せて批評してみましょう。最終局面の今ならば「論拠のまずい組み立て」を見抜くことができるはずです。
【公開採点】2015年度第一問 池上哲司『傍らにあることー老いと介護の倫理学』:
・本文最終行の論拠を整序し、同時に〈r〉の内容を連動2箇所から抽出する
※良い答案を募集します(追記して採点します)。メールやコメント欄経由で送ってください