【あらためまして】2021年初春に受験をする皆さんへ

 Gスイート(グーグルクラスルーム)を利用されている皆さん、あらためまして、たけとみ あきらと申します。こんにちは。そしてはじめまして。

 うららかな春の日に云々︙︙とご挨拶したいところですが、コロナウイルスのために状況は一変し、このブログも仮稼働のままでもとにかく現任校の皆さんにも公開する方向で、転用したいと考えています。

 そもそもこのブログは、わたくし武富が西大和学園でやり残した仕事を「個人的に・勝手に」オンラインでなんとかやっていくために立ち上げたものです。したがって西大和32期の浪人生と、33期現役生に対しては昨年の記事を拡充しながら今年度いっぱいは公開状態にしておくつもりです。

 「はじめまして」と申し上げたのは、渋谷教育学園に通う現役の高校生の皆さんに対して、Gスイートのメールアカウント(…@shibumaku-en.jp)が新学年のクラスやラインネットで配付されしだい、限定公開エリアへのアクセスをしてもらおう、と考えているからです。

 渋幕のみなさん、こんにちは。
 こちらは、関西で5年間、現代文を教えていた教員のブログサイトです。昨年度は古典と表現の教員として一部の学年で教えていましたので、国語研究室や廊下などで私を見かけたことのある人もいるかも知れません。
 このブログは、「入試水準の現代文」の「読み方と解き方を扱ったものです。ですが現状では、現代思想的なテーマ学習の内容をいっさいおこなっておりません。
 違和感が漂いますよね。これは、神奈川県で教えていたとき以来の〝私立を併願する国立理系狙いの受験生でも最短で現代文の受験対策ができるように〟という問題意識にもとづいて、私が京都大学と東京大学の記述現代文についての解答のノウハウを、奈良県の西大和学園で現代文を担当していた5年間でまとめたものです。

 渋谷教育学園幕張のカリキュラムは、現代文に関して言うと東京大学前期教養学部(いわゆる文Ⅰから理Ⅲといわれる、入り口の2年課程)の内容を意識し、かつ教養学部で学ぶ必要がないくらいの勢いで高度な内容を中学高校の中で履修してしまおうというくらいの勢いのある、素晴らしいものです。

 私は、このシラバスの内容に賛同していますので、講師として授業に携わるぶんにはこのブログのような解き方を推し進めるつもりはありませんけれども、入試の細かい配点と前期教養課程で必要となる論説文の着眼点についての理解と学習あって損をするものではありませんし、得点不足で受からなければ元も子もないという部分も確かに存在しますので、このコロナの災禍のなかでいくらかでも学習の足しにしてもらえたらと考えて、現状で公開いたします。

 大学入試実戦対策として夏冬の高3講習や放課後の特別講習、添削作業のなかで行った内容を蓄積したものですから、たとえ幕張の生徒であったとしても、学習を怠けていた人たちには難しく見えるところもあるかと思います(残念ながら平均的な幕張生は他校の後塵を拝することもあるということを忘れてはいけません)。コロナウイルスのために全学年的にオンラインでの授業が必要になっていることもあり、今年は易しくする方向に記事の内容を拡充することは出来ません。けれども、動画やスライドなどを用いて分かりやすくする方向の準備は以前から進めていますので、分かるところから取り組んでもらえたらと思います。

 多少プレッシャーをかけるような言い方をするならば、浪人してでも東大に合格するような人であれば、そもそもこのブログの程度の内容くらいは理解して、記述できるようにならなければおかしいのです。
 それはこのブログの内容が「易しい」からではありません。このブログが「受験で得点するための付け焼刃的なテクニックだから」でもありません。このブログで要求しているのはむしろ東京大学であれば前期教養課程の2年間の基礎演習で学生に要求する「明確で丁寧な文献の読み解きかた」であり、合格してその道に進む以上は避けて通れないものだから、やるべきだと申しているのです。

 こまごま述べてもつまらないだけですが、渋幕生の皆さんにはけっして侮らないでもらいたいのです。形式的なところにこだわっている点に違和感を持つ人も多くいるかと思いますので、最初のごあいさつとして申し上げておきます。

 

 さて、NYGの皆さんへ。
 タケトミもちょっとずつマイナーバージョンアップをしています。このブログに関して言えば、スマホの横組み画面でもクロームブックの縦組み画面でも、字が崩れず読みやすくなりました。低帯域のiPad環境に特化した表示にしていたため、他の環境では縦書きのくせにひらがなが左右にブレて表示されて読みにくかったと思いますが、ブラウザのバージョンアップに伴って仕様を全体的に改めましたので、iPadでもクロームブックでもスマートフォンでもPCでも、不自由なく利用しやすくなったのではないかと思います。
 現役で苦汁を舐めた皆さんも少なくありませんが、このコロナ危機を自分のチャンスととらえて頑張りましょう。

 今後の記事の拡充の方向性についてですが、アクセスログをあらためて見直してみた限りにおいては、記事の分量の点でのむやみな拡充は得策でないと考えています。残念ながら昨年度の10月以降、「課題解決型学習」のパターンの過去問演習に入ってからの全体的なアクセスは東大クラスの3割程度にすぎず、なおかつこの現代文ブログにアクセスする余裕がなかった人はあまり受かっていません。余裕がなかった人を責めるのはよろしくないですが、そもそもこのブログの内容が大学の基礎演習を意識したものである以上は、意識の違いについては改めてゆき、理解できるように努力しないと受かりませんよ。ここは本気で目指すのか、結局私大で手を打ってしまうのかにダイレクトに関わる部分です。年度の初めのうちに覚悟を決めておいたほうがいいでしょう。

 もちろん当ブログでブーストできる得点は440点中の文系25点、理系で15点ぐらいですから、他教科を得点可能な水準まで仕上げられなければそもそも受かっていないと思います。中学入試の栄光にすがる人たちの中には、とりあえず自分の国語の点数にすがるというパターンの人がいますけれども、東大受かる人の過半数は完璧主義者であり、やれば済むような学習内容を落とすわけがないのです。

 合格したいですか? そこに目標を本当に設定できていますか? 誰と戦って勝つつもりなのか分かっていますか?
 浪人したからには、きっちりと全科目総合の得点が高くなるようにたくさんの学習メニューをこなし、新規開拓だろうが既修範囲の総点検だろうがみっちりと取り組んでいくべきです。頑張ってください。

 

 最後に、NYGの33期現役生のみなさんへ。皆さんがどのくらいこのブログを活用してくださるかはちょっと分かりませんが、クロームブックのGoogleログインにいつも利用している皆さんのアカウント(…@nishiyamato.ed.jp)で、このブログの限定公開エリアに問題なくアクセスができます※から、どうぞ存分に利用してください。もと中3の2組、3組だった皆さん、もと高1の5組だった皆さん、お久しぶりです。「ロンキョロンキョ」言ってる変なおじさんを横目で見ていた他の皆さん、論拠の学習をするチャンスですよ。早川先生や青木先生によろしくお伝えください。

 

 それでは、ほそぼそとではありますが、来年の3月を笑顔で迎えられるように、一緒に頑張りましょう。

※「ログイン画面」下の段「グーグルアカウントでログイン」のボタンを押して、「学校の自分用アカウント」を入力してください。私用で持っているような通常のグーグルアカウント(…@gmail.com)は完全な第三者のアクセスの可能性がありますので、一定時間の後にアクセスをブロックさせてもらっています。よろしくお願いします。


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