演習2 07年度本試験 浅沼圭司「読書について」
(Project-Based Learning的な出題への対策)

最後の体育祭で青春真っ盛りになっているところかと思います。 若さっていいですよね。存分に頑張ってくださいね。

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さて、「終わりよければ」という言葉は受験にこそふさわしい。ということで、予告していた次の演習教材を配信します。 印刷用の演習ファイルを添付しましたので、よかったら学校のコピー機で出力して利用してください。(A4ヨコでプリントアウトすると丁度良いと思います。昔のタケトミ教材「高校現代文1」の型紙です。 )

2007年度第1問である浅沼圭司「読書について」本文は、タイトルの印象とはだいぶかけ離れた「現代芸術」についての文章です。 ※難しいと思うので、添付ファイルにはかなり挿絵を入れました。

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ポイントは

  1. 前回の「予兆としての写真」で学習したexのグルーピングがないと、前半すら何を言っているのか分からない
  2. 理屈っぽい。論拠が多いかつ 複数の論拠の 組み立てを見抜く必要がある
  3. 何についての文章なのか、テーマもしくは筆者のすえた「解決課題」をつかむ努力をしなければ 、論拠をどう見抜けばいいかが分からない

というところです。一言で言えば、「PBL系で予想される最上級難易度の過去問」になるんじゃないかと思います。

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この過去問を、いますぐ解けるようになってほしいわけではないので、これを読んで絶望するのはやめてくださいね(実際にこれと 文章構造がほぼ同じで、内容を格段に易しくしたものが3年後に出題されているくらいです)。あくまで皆さんとの接点が乏しくなっているなかで、「少ない演習の回数で見通しの良いオンライン学習講座にする」という意図があるから、ひとつのゴール・目的地点としていま提示しているのです。

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河合塾のオープンは無理難題としての ラフな作問が目立ち、どう受け止めてよいか難しいところもありますが、じっさいの本試験のなかに、 河合が出題するような複雑な文章を「要は筆者は何がしたいのか」という「課題解決型のアプローチ」で出題してきたパターンがあり、油断は出来ません。 直近2月の第1問が「〈r〉の 中の〈R〉」 15,6年前のパターン(2003年「霊の目」参照)であったように、2000年代の難問にはきちんと当たっておく必要があります。だから この演習教材を選んできているのです。

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また、この教材の後半戦で、「課題解決のための論拠の読み取り」が必要になりますが、これは駿台がここまで君たちの代(センター最終年度組)に出題してきたパターンと一致します。つまりこれは、高3駿台もしくは東大実戦模試で出題されるパターンの予測と準備演習にもなっており、 夏までの国語の学習展開という意味でもお得度は高いはずです。

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この教材を通した学習で、その次に演習する駿台の東大実戦の過去問が冷静に分析できるようにいま解説を組み立てているところなので、しっかり気合い入れてこの教材に取り組んでくれませんか。私も講師業のスケジュールではテスト作成直前になってきているんですけど、この演習教材は今年度入試のための 山場です。ガチでこの演習に取り組んでください。タケトミが真面目にお願いします。

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追伸タケトミ.comを現在設立中です、といったら笑いますか?www.ataketomi.comにアクセスしてもらえると、縦書きでホームページという昨年まではほぼ無理だった先進技術で、ブログをアップする仕組みを現在作っているところです。OSやブラウザごとに解消できない技術的不具合がまだ多くあるようですが、さいわいにしてiPadならばそれなりに見られるところまで来ています。

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私もいろいろ 乗り越えながらスケジュールをにらみつつ頑張っています。妙なあきらめを割りきりだと勘違いしないで、バリバリ頑張っていきましょう。


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