この記事では、今年度の本試験・文科第四問の解説を簡潔に行います。毎年のように災害が続いたので、頃合い的にも厳粛な死・生命を取り扱う文章が出題される可能性は高い、と個別添削でお話をしていたところでした。
夏目漱石だったのは意想外ではありましたが、幸田文のこともあるから、多少ベタで簡素な文学作品が出題されうるなどということもとこれまたお話させてもらっていたところで ...
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【プチ解説】二〇二一年度第4問 夏目漱石『子規の画』
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京都大学的4~5行の説明問題
①記述の書き方
京都大学的4~5行の説明問題【関連記事】※別ウィンドウで開きます
【プチ解説】2013年度京大「ブリューゲルへの旅」について
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【お便りコーナー】京大阪大の入試問題についての解き方対策あれこれ②(今年はどんなテーマが出るだろうか)京都大学の過去問 ...
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随筆2 2014年度「馬の歯」③【〈r〉の抽出と構成の〝逆算〟】
〈r〉無しでは、人は作品が書けないから非論理的な〈レトリック〉を論理的な筋道に使った面倒くさいケースは、2019年度「科学と非科学の〈はざま〉で」の直近ではこの14年度「馬の歯」になるでしょう。
理科類を受験する人にもこの記事を勧めているのは、大学が好んで出題する文章中のテーマ、モチーフ(題材)に、具体物への置き換えや構図の単純化を伴う〈レトリック〉が悪さをするということはいわば必然であり、その読み ...
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随筆2 2014年度「馬の歯」②
【(ex)と〈r〉の読み方まとめ】
問いという〈光の明るさ〉は〈ずぶり〉と日常に入り込む「本試験の文系第4問」2014年度の解決編です。添付したPDFですぐに構造把握できる難易度であるぶん「記述」作業を遂行するまでの戦略の質が争点となる出題となっています。
謎解き自体が多少手間なので、本題にさっそく入りますが、この演習課題の2014年度は、4つの設問の傍線部のすべてに〈象徴表現〉があるのに皆さんも気がついたかと思います。
複数のexをどう扱う ...
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随筆2 【プチ解説】2014年度「馬の歯」① 漠然とした引用 exの囲み方に慣れる
「本試験の文系第4問」(随筆)の対策です。
令和になって初めての出題で、第1問には最近の傾向であるロジカルシンキング系の出題がなされる可能性が高まっているぶん、かえって文系第4問は一見すると曖昧もしくは一見非論理的な文章が出題される可能性があります(同時に第3問は政治を扱った日本漢文または漢詩文が出題される可能性も高いでしょう)。文科の受験をする人たちにとって ...