最終年度のセンター試験への対策が必要な時期に入ってきましたね。現代文では問6を先に読む、選択肢は肢の末尾から消去法、本文にない限定をする論理的によじれた偽選択肢に注意、推定無傷の原則(記述作業と対照的に、exの前後に多少でもある情報は広い目で有効とみなす)が分かっていれば、構造的読解(記述の際の下読み、下処理)の延長で行けると思います。センター国語は灘や開成でも一 ...
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続演習2 2007年度「読書について」①
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【プチ演習】2008年度第1問 宇野邦一『反歴史論』①
より明確なPBL型の出題リクエストありがとうございます。難解な印象の00年代の文章から、2008年度『反歴史論』を取り上げます。
一昨年の2018年度入試は同じく歴史の話でしたが、「事実に対するとらえかた」について歴史学は量子物理学と手法が同じだ、というそこそこ意外な着地点を理詰めできちんと説明させる問題でした。(2016年度京大入試『青天有月(オウムガイの話)』復習しておいてください ...
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【プチプチ演習】2005年度第1問 三木清『哲学入門』
PISAショックとアクティブラーニングの萌芽
難渋な文章ではディスりや論拠を大きく捉えるリクエストありがとうございます。文章自体の難解さが印象的な00年代の文章から、2005年度三木清『哲学入門』をかんたんに演習しておきましょう。
※昨年度の再編集でお届けするため、本文の下処理の順番が異なっていることがあります。最適な処理の順序に適宜読み替えてください。「馬の歯」「青空の中和のあとで」から2017年度第1問(文明に起因する生育環境の∞次的変化 ...
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2011年度第1問「風景の中の環境哲学」④解答編後半
ディベート的120字記述はここ数年の定番です解答編②(問4、問5百二十字記述)で、この年度の解説の最終回です。これは二〇一八年度の第一問(野家啓一『歴史を哲学する』)の類題でもあるので、二〇一八年度の演習をやる(授業で必ず取り扱うことと思います)際には、必ず参照しておいてくださいね。
設問をセットで解ける「大人の事情」が問3と問4の間にありましたので、残されたポイントはPBL型文章における一二〇字記述の書 ...
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2011年度第1問「風景の中の環境哲学」③解答編前半
PBL型文章 論旨の整序と標準解答解答編①(問1〜問3)です。第二回オープン・実戦の時期にレベルアップを図りましょう。
この文章は二〇一六年度「反知性主義者たちの肖像」と同じく、「本来前提に置くべきこと」が結論のところで解き明かされているために、遅い謎解きが前半部の論理的な読解を阻むパターンになっています。これについては二〇一六年度の解説記事と前回の記事とで対策を行いましたので、読解の戦略を明 ...
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2011年度第1問「風景の中の環境哲学」②
【PBL系に複数の〈r〉の解き方】第二回東大オープンの直前ですね。二〇一六年度随筆『馬の歯』の解説記事に色分けをしながらさんざん推敲に苦しんだあとになって、複数の〈r〉を処理する単純な方法を思いつきました。いつも授業では黒板を書く過程でうやむやに教えていた「初見での〈r〉の実戦的な解き方」を今回は説明したいと思います。
PBL系の易しめの文体なので、賢い人達は全般に半分くらいはやすやすと取って ...